3月2日の日記

2005年3月2日 日常
 私は若干、ネガティブ思考にはなり難い考え方らしい。そう、同僚のAちゃんと話していて気が付いた。話の最初は彼女がお昼休みに買ったan・anのポジティブシンキングが女を輝かせる!みたいな特集から始まった雑談なのだけれど。私がパラパラめくりながら「ピンとこないなぁ。大体がネガティブになった時なんて人生に5回くらいしかないよ。高校のクラス編成の失敗と大学受験の失敗で浪人した時と彼に振られた時と院と就職に失敗した時とバイク盗られた時くらいかな。」なんて指折り数えてみせると彼女がそれに駄目出しした。「違うって。もっと小さなことで毎日なるヤツ。」って。

 雑誌に書いてある例としては、「私なんてどうせ無理だから。」とか「私だけ酷い扱いだ。」とか思ってしまうヤツだった。確かに私もなんだか腑に落ちない状況に陥ってしまったなと思ったことはままあったが、発展性のないモヤモヤしたネガティブ思考に陥る前に過去の過ちを分析しようと模索する方向へ考えが動いてそれで良い解決案が浮かばずにブルーになっていたという方だった。なんというか、やって来た行動が悪かったので現状があるという感じ。それ以外の超自然的な「私だけ運が悪い」という発想が沸きにくい方。そんなことはあり得ないし。

 バイクを盗られた時も結構あっさりしていた。チェーンロックを着けていなかったしオフ車は海外でモテるということ。それを考えて、あとは愛着のあるバイクとの唐突の別れに悲しくなっただけだった。若干、他人に同情とか共感はして貰いたくて泣いたりはしたが。ネガティブとはまた違う。

 そんなことをぐるぐる考えつつ仕事をしていたらAちゃんがグッドタイミングなまでにネガティブ思考を実践して見せてくれた。内容は自分の受け持つ学科で開催されている夏のある講義だけ他学科からも大勢学生が受講しに来てその数が500人である。そしてそれは外部から来ていただいている先生の講義だから内容やテストを工夫して講義自体の敷居を高くして単位目的で学生が気軽に来ないようにして欲しいと提案出来ない。こんな異例の大人数の講義を持つ学科に居る自分は運が悪い。このような内容だった。とにかくテストで不正を行っていても二人の試験監督では取り締まりきれないし、資料を配るだけで1時間かかっている。というか、その資料は学科持ちなので金額も半端ではないし、だらけた学生が多いので騒音が酷い。

 私は、とりあえず彼女に言う。これだけ問題があるのだから学内の先生に問題点を言えば改善されなくもないのではないかと。しかし、彼女は無理だ無理だと散々言って、その愚痴だけで2時間近く経った。

 で、彼女は私にその現場を見ていないから分からないんだと言う。私は分かる、というか共感に建設的な意味を持たないと思う。改善させなければ話の落ちは付かない。だから、私は、確かに見ていないけれどAちゃんの説明で大変さはある程度は分かったし、大変さを完全に共感しなくてもそれを頭で理解したからにはその改善策を提案できるでしょうと言ったりしてなんとか相互歩み寄った。で、彼女は私に言われるまま身近な先生に改善して欲しいと意見を述べに出かけて行った。私は、こういう愚痴で開始されて改善策を無理だと突っぱねて愚痴のまま終わるというのがネガティブなのではないかと思ったわけだ。

 そして、はらはらして待っていたら彼女は両手に3色のひし形のういろう、ようするに雛菓子を持って帰ってきたおまけになんだか、機嫌が直ってもいた。私はこの激変に驚いていたが、彼女が言うには先生もその講義は実質的に講義になっていないと知っていて影で動いていたらしいということだった。だから、愚痴を撒き散らさないでとりあえずはヘルプを頼んでみるものだって言うこと。今日はそんな訳で疲れた。

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