リング

2004年7月11日 映画
 この映画を見たのは今回で3回目。ホラー好きではないのだけれど人気があった映画なので何回かテレビでやっていたのを流すように見ていて、今回やっと本気で正座して見た。リアルなどろどろ描写はないので時間が追い詰めるというバック・トゥ・ザ・フューチャーな心理面と、死に方が分からないという2点で怖いタイプ。それから、有名な荒い画像のビデオと井戸のシーン、そして死人の叫びの表情(ホームアローンのアー!!の顔の変形版)が怖かった。

 基本的に、夜一人でテレビのある部屋に居られないくらい、またビデオテープに触れたくないくらい怖かったが、わずかに突っ込みどころが残ったのが惜しかった。

 <突っ込みどころ>
1.子供を親に預ける際に少しでも相談すれば良いのでは。
2.掘るという考えに至った時、スコップではなくて重機で死体を捜せば良いのでは。
3.その際に消防署、警察、管理人に連絡すればよいのでは。とにかく死体がある訳だし。
4.バケツではなくてポンプで井戸の水を汲み出せば早いのでは。
5.なぜ、女性が井戸の上で引き上げる方をやっているのだろうか。それも何時間も。

 日本映画はもう少し細やかにつじつまが合っていて欲しいと思ったが、基本的に心理的に追い詰めるホラーなので、追い詰められた男女はそういう順序だてた思考が出来なくなっているくらい恐怖を感じている、また土壇場では女性でも水を沢山汲み上げる力が湧くのだ、それくらい怖いのだ、必死なのだ、という風な状況を演出していたのかもしれない。

アメリ

2004年5月20日 映画
 フレンチにお洒落な女の子向け映画だった。または、アートな映画だった。ヨーロッパのカフェってやつはなんでああも雰囲気が良いのだろうねぇと思った。妄想癖のある22歳のアメリはアパートの壁の中から小さな子供が隠した宝物を見つけてそれをそっと今は大人になってしまった持ち主に返して密かな楽しみを知る。そんな、少々手の込んだやり方をするアメリの一風変わった恋愛成就のストーリーだ。何を楽しむというものでもなくて、ポエムのような不思議な断片を証明書写真の切れ端を集めるように楽しむという見方をするのがベスト。もどかしく、アメリという一人の個性を観察するのが良い、可愛い映画。友達に聞くと男性にはウケが悪いようだったが、私は好きだ。
 あまり怖くないホラーだった。ストーリーは金銭的余裕のない母子家庭に拾われた人形が実は殺人鬼だというもの。しょっぱなから刑事に追い詰められた殺人鬼が呪文を唱えて人形に乗り移っているので、「おいっ!そんな凄い魔術が使えるなら刑事に追い詰められるなよ!!」と突っ込みを入れたくなってしまい、私は集中力を欠いてしまった。そのような大雑把な作りの箇所を見付けるととたんに駄目になる。例えば、人形が車の後部座席に紛れていて後ろから襲い掛かられるシーンでなぜ車が止まらないのかとか、逃げた人形をなぜそれほどまで勇ましく追いかけるのか、放っておけばいいじゃないかとか、最後の人形との乱闘シーンでさっきまで勇ましかった子供がなぜ母親のピンチの時に限ってびびってしまってオロオロと動けないでいるのかとか気になって。とはいえ、子供の母親が人形を持ち上げた時に電池が入っていない事に気が付くシーンや、ソファの下に転がり込んだ(逃げ込んだ?)人形を引っ張り出すシーンはかなり怖かった。

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